アトピー性皮膚炎克服への道 | ステロイド離脱

14. ステロイド離脱

■離脱より優先すること

不思議ですけど、アトピーって重症化するほどステロイドを止めたくなるんです。
比較的簡単に症状をコントロールできている間はそうでもなかったのにね。

私の場合もそうでした。
アトピーが重症化すると、「長年使い続けたステロイドの悪い毒が体内に蓄積されたから?」って
考えるようになったんです。そして、一気にステロイドを抜いた。
結果はご紹介した通り、とんでもない目に遭ったワケです。
その頃にはマスコミによるステロイドバッシングが背景にありましたけどね・・・。

でも私の経験からすると、ステロイドを止めてもアトピーは治らないんです。
理由は簡単。だってステロイドを使ってアトピーになったのなら、ステロイドを止めればアトピーは
治るでしょう。でも、現実はそうじゃない。ですよね?
ここんとこ冷静に判断して下さいよ。

いいですか?
ステロイドを使用したのはアトピーと診断されたからでしょ?
だったらステロイドを止めれば元のアトピーに戻るだけ。コレが本質なんですよ。
ステロイドを止めてアトピーが治る根拠はどこにもありませんから・・・。
ここが、理解できるアトピー患者の人って少ないんですよ。
この問題をややこしくしているのは、実は「副作用」の問題だと思うんですね。
なので、この点をしっかり押えておきましょうね。

通常、「良く効くクスリ」ほど副作用が強いって言われています。
この代表例が「抗がん剤」ですが、ステロイドもランクによって副作用の度合いはかなり違うんですね。
「赤ら顔」と呼ばれるような副作用もあれば、「皮膚の萎縮」などの副作用もある。

当然、ステロイドを止めればこれらの副作用は消えます。時間とともにね。
でも、それだけなんですよ。そう。それだけの話。アトピー自体は治らない。
「ステロイドを止めればアトピーが治る!」 なんていうのは、実は「抗がん剤を止めればガンが消える!」と言っているようなもんです。

その証拠に世間ではステロイド離脱に成功してもアトピーを治せないままの方は大勢おられます。
ちなみに私のメルマガを読んでいただいている方の中にも大勢いらっしゃいます。
「ステロイドを離脱して3年になります。」「でもアトピーが治らないんです。」
「まだステロイドの毒が残っているのかな?」なんて悩んでいる。
 ステロイドとは違うんですよ。

「ステロイド離脱」よりも大切な事。
それは「アトピーが消えればステロイドは必要ない」と言う事実です。
だってそうでしょ? アトピーじゃない人にステロイドは要らないもの・・・。
それなら努力目標は明確ですよね?

無理してステロイドを抜くことばっかり考えなくて良いんですよ。
「ステロイドを止めない限りアトピーは治せない!」なんて強迫観念に縛られる必要も
無いんです。それよりアレルギーそのものを消す努力をすればいいのですから・・・。
実はコレ、アトピーの「改善」と「完治」を分ける分岐点でもあるのですよ。

■「コントロール」する?される?

「ステロイドで症状をコントロールする」という表現。ちょっと違和感を感じるです。
最初、 皮膚科で「ステロイドで症状をコントロールしましょう。」と云われた時、
「そんなものかな?」と思いながらステロイドを塗っていました。
でもステロイドを塗り続けて10年くらいが経った時、こんな風に思って愕然としました。

「俺がステロイドで症状をコントロールしている?」
「ん?何か違うぞ・・・」「俺がステロイドで症状にコントロールされているんだ!」
当時、私の生活はもうステロイド無しでは成り立たなくなっていたんです。
ステロイドが無ければ即刻、私の生活は破綻してしまう。そんな状況だったんですよ。

でもやっぱりアトピーを制する秘訣は常に「自分がコントロールする側」に立つこと。
自分を見失い、逆に「症状に振り回される側」に回っちゃいけないんですね。

その為には絶対に「克服までのシナリオ」が必要です。
ステロイドを離脱するにも「慎重さ」が要求されるのですよ。
一気にステロイドを切ってしまえば、克服までのシナリオどころではないですからね。
くどいですけど、 ステロイドは一気に切っちゃだめなんです。
出来るだけリバウンドのリスクを取らず、アレルギーの活動だけを沈静化させるんです。
そうすることで副作用だけじゃなく、アトピーの爆発的な悪化から身を守ることも可能になりますからね。

私のように会社や学校を休むほど、アトピーを悪化させちゃダメですよ。
まして寝たきりになるほどアトピーは悪化させてはダメなんです。
そんなことしてると、本当に人生そのものがメチャクチャになってしまいます。
人に対してエラそうなこと言えませんけど、少なくとも私のように栄転の話を棒に振るようなことには
ならないで欲しいと思いますね。

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